どうも、こんにちは。
僕です。
皆さん、先日のTBSの公開大捜査は見ましたか?
ネット上ではやらせだの、いろんな反応がありますが、
真相はわからないですね。
今回は、番組の中で3人の診断名となった、
解離性健忘、
そして作業療法士として考えたことについて話していきます。
まず、解離性健忘とは解離性障害の中の症状であり、
過去の一定期間、もしくはすべての記憶が失われる状態です。
しかし、一方で手続き記憶は保たれています。
最初の方(仮名:新井武志さん)がテントの設置の仕方を覚えていたり、
最後の男性の方(仮名:小泉諒さん)はパソコンが使えたりと、
体で覚えていることは記憶されています。
以上が解離性健忘というものです。
余談ですが、
解離性障害の症状の中に、遁走(フーグ)というものもあります。
遁走とは、不快な経験があった際に、行方不明となり、
その期間のことが思い出せない状態のことです。
話は若干それましたが、
司会の方、ゲストの方は記憶が戻ることを望んでいる印象でしたが、
個人的にはそこに少し疑問を抱きました。
記憶がないということで、
もどかしい気持ちがあったり、
身分の証明が出来ず、生活に難をきたしたりと、
確かに多くのデメリットもあります。
しかし、記憶が戻るということは、
本人たちにとっていいことなのでしょうか?
そもそも、解離性健忘になるということは、
それだけ大きなストレス状態にさらされたということです。
僕たちも普段、失恋であったりとか、
仕事関係のストレスとか、
心理的な負担を多く抱えます。
でも、僕らは解離性健忘になっていません。
それは泣いたり、忘れようとしたり、なにかに打ち込んだり、
いろいろな心の防衛機制が働いているためです。
TVに出演された方は、僕らの抱えるストレス以上のストレスが加わった結果、
それが解離性障害となって表れている状態だと思います。
なので、記憶が戻るということは、
またそれだけ大きなストレスに晒されるリスクがあるということです。
思い出したときに、それが本人たちにとって、
いいことなのか、
悪いことなのかわかりませんが、
皆さんが幸せに生きていけることが、
一番大事なのではと個人的には思います。
では
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